カラスと仲良し

今日の朝の出来事

 

カラスと仲良しの　オバサンを見かけました

 

オバサンは　見たところ何処にでも居そうな　普通のオバサン

セーターを沢山着込んで　カーディガンを羽織って

膝までの長さの　黄色いエプロンをしていた

 

オバサンは　愛犬のお散歩の途中のようで

可愛い洋服を着せたワンちゃんと一緒だった

 

バックに手を入れて　何かを探しているようでした

犬に餌でも与えようとしているのか　それとも後始末かな・・と思い

ふと見ると　そのオバサンの目の高さには二羽のカラスが

 

一羽のカラスは　パンを加えて

もう一羽は　次はワタシの番よね？　って顔でオバサンを見ていた

とても近くで　しかも目の高さで間近でみたのですが

意外とカラスも可愛い顔をしているのだと初めて知りました

九官鳥に似たその顔は　消して汚いものでも

悪者でもなくて　綺麗な瞳をしていました

 

そんなことがあって　歩いている途中

何年か前にみた光景を想い出した

 

若者が溢れる　スクランブル交差点の

直ぐ横に　そのオジサンは居ました

 

やはり　オジサンもカラスと仲良しで

オジサンとカラスが　信頼しあっているのが　良くわかった

 

オジサンは　「このカラスとても賢いよ　良く見て」　と言った

最初は　数人オジサンの周りにいて

殆どの人は　訝しげな目をして　通り過ぎて行くだけだった

 

良く見ると　オジサンとカラス

そして文字の書かれたカードが地面に置かれてあった

 

オジサンは続けて　「このカラス　人の言葉がわかるんだよ」　と言った

「クロちゃん　赤だよ　赤」　とオジサンが言うと　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　※クロちゃんはカラスの名前です。

そのカラスは　頭を傾げながら　「赤」の文字の書かれたカードを

口に加えオジサンに渡した

 

歓声があがった

 

次にオジサンは　「クロちゃん　青だよ　青」

カラスのクロちゃん　「クロチャン　アタマガ　イイ」

　　　　　　　　　　　　　　　「クロチャン　カシコイ　カワイイネ」

と言って　青のカードを口に加えた

 

また歓声があがった　

 

 

その場の雰囲気はとても良い空気に包まれて

そのうち　沢山の人の群れが出来た

 

オジサンは多分　近くの公園か何処かで暮らして居るような風貌で

カラスが　唯一のお友達のようだったけれど

とても幸せそうに見えた

 

 

人と動物は　多分　言葉は通じないけれど

　　　　　　　　　　　　何かが通じているのだと思う

 

そうして　色々なものが　様々な場所へ繋がっているのだと思う

 

一つの出来事が切欠で　様々な記憶がヨミガエル

　　　　　　　　　　　　　　　　明日はどんなことに出逢えるのか　楽しみに想う